テープ起こし作業時の人名表記特定

横綱朝青龍が引退を表明しましたね。

朝青龍でふと思い出したことなのですが、以前、人に頼んだテープ起こし原稿の校正・校閲をしていたら、朝青龍の話題が出ていました。で、そのテープ起こし作業をした人は「朝青龍」が聞き取れなかったようで、全然違う言葉で反訳されていました。

そんなに聞き取りづらくもない音声データでしたし、また、周囲に「横綱」や、明らかに朝青龍を指しているキーワードがありました。幾ら大相撲にうとくても、これは特定できなくてはアウトの言葉です。日本に現在(といってもきょうまで)、横綱は二人しかいません。歴代総数でも70人弱しかいません。こういう言葉を特定せずとも納品してもよいと思う方は、どんなにキーパンチスピードが速くても、あんまり案件を依頼したくはないですね。舛添要一前厚生労働大臣の「舛添」もよく間違って表記されていたのを見ました。これもアウトですね。

反訳時に表記を特定すべき人名

著名人・公人の表記特定は必須です。反訳時に資料がなくても、ほんの少し調べればほぼ確実に表記が特定できるはずです。依頼者(テープ起こしを発注したお客様)も、こういった著名な人物の表記が特定できていない反訳書を見たら、きっとテープ起こし作業者及びその反訳会社の日本語の常識を疑うはずです。

反訳時に表記を特定すべきでない人名

逆に一般人の名前が出てきた際は、恣意的に漢字を当てはめないほうがベターです。「あべ」さんだけでも、4つは違う表記の人がいるはずです(安倍元総理も、間違いがあったなあ)。一般人の人名表記は知り合いか超能力者でない限りわかるはずがないので、この世に絶対に1つの表記しかない姓や名でない限り、無理に漢字を当てはめて間違いを増やすことはありません。

これからテープ起こし反訳者を目指す人は、このことを十分意識しておくと、よりよいテープ起こしストになれると思います。

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