スカイプの発信通話料金の謎を解明する

スカイプから一般固定電話にかける料金は現在1分間2.66円とうたわれています。固定電話への通話がほぼ定額無制限の1カ国限定月額プランが切れたので、スカイプクレジットを使って従量課金発信を試していたところ、どうも1分間2.66円ではない(もっと高い)ような利用額の引かれ方をされていたので、調査してみました。

通話履歴から発信通話料金を検証

skypeクレジット発信通話料金表
左の通話履歴表を眺めてみると、1分以内に通話を終了(「切電(せつでん)」なんて言うコールセンターもあります)しているのに12.56円の課金となっています。これらは固定電話への発信です。また同じく固定電話への発信で、長く通話しているものを見ると、これは1分2.66円に近い数字になっています。でもやっぱり2.66円よりは高いです。でもどうやら、長く通話すると2.66円に近い金額になる傾向のようなので、恐らく1回の通話に対し、ある一定の接続料金がかかるようです。

発信通話ごとに接続料金がかかる

スカイプサイトをよく調べてみると、ありました。
固定電話と携帯電話への通話にかかる接続料金

skype発信接続料金表
「VAT除く」「VAT込み」「VAT除く」「VAT込み」とよくわからない項目が並んでいますが、日本円(JPY)のところを見てみると、それぞれに4つに数字があります。この数字のどれかが、Skypeクレジットを使って発信した毎回の固定電話・携帯電話への全通話ごとに課金されるようです。それはどれなんでしょうか。

接続料金を算出

自分の通話履歴から割り出してみます。一番簡単に、固定電話への通話で、通話時間が1分未満のものを見てみました。1分が2.66円であれば、それを引いた数字が毎回の接続料金の可能性が高いです。通話時間15秒及び35秒の固定電話との発信通話がともに12.56円。2.66円を引くと、9.9円です。先の接続料金表に9.9という数字はあるか。ありました。念のため、1分以上の固定電話との発信通話のものも見てみます。16分57秒の通話で55.12円の料金。55.12円から9.9円を引くと45.2円。それを2.66で割ると、17。16分57秒の通話すなわち17分の通話なので、合っています。さらに念のため、携帯電話への通話を見ると、2秒の通話(というか、転送テストの自分の携帯への発信ですが)で27.4円。携帯電話への発信は1分17.5円なので、27.4-17.5=9.9。合っています。

その他の条件や時期などにより変わるのかもしれませんが、一応、Skypeクレジットを利用しての発信通話には、すべて通話料プラス9.9円の接続料金が毎回かかる、という結論でいいでしょう。

月額プランとどっちが安い?

月額プラン1カ国1カ月で695円です。これは固定電話へは接続料金なしでほぼ無制限で無料通話が可能です。これのほうが安いのか、Skypeクレジットで毎回接続料金を払って従量課金されるほうが安いのか。発信頻度や通話時間の平均で変わってくると思います。月に30回の発信で約300円の接続料金。固定電話へ1通話3分の通話時間平均で約8円×30回=240円。これで540円。あと携帯へ1回かけて5分話したら約100円。この程度までなら月額プランととんとんです。月額プランを再開すべきか、当方は今、非常に悩んでいます。