23年12月の読書 つげ義春関係ほか

『つげ義春賛江』山田英生編

全く知らない筆者が半分ぐらいいたが、誰だか調べずに、偏見無しに読み終える。

「つげ家の人々」という秋野すすきという人のパロディ4こま漫画が載っていて、「おだてに弱い」が面白かった。

語彙:リーゼマンガ、ヒカガミ、醇乎とした

つげ義春で思うのは、漫画家の代表作は『こち亀』であったり『進撃の巨人』であったり何でもいいのだが、何年も何十年も書き続けてそう言われるものなのに、つげ義春の場合は『ねじ式』とか、たった読み切り一作が代表作と言われて何十年も称賛されるというのがすごいなと。

『私(わたし)の絵日記』藤原マキ

巻末に夫・つげ義春の彼女に関する割と長めの談話がある。あとは本文の、「ひなびた田舎(のような風景)」という表現に、重ね言葉では?と文字屋として引っかかる。

語彙:タブロー

『大相撲「八百長」の研究』 田端良彦

週刊誌等が報じてきた大相撲の八百長の歴史がまとまっていて、よい。テレビ放送とともに八百長(物語性)が重視されるようになってきたという視点はごもっとも。突出した強い横綱が(意図的に)つくれなくなった今の大相撲は、今後どうなっていくのだろうか。

漫画『ダーリンは外国人』シリーズ 小栗左多里

1~2を昔読んで、続き的な何冊かをざっと読む。1~2の頃と比べて国際結婚や外国人から見た日本語的な要素があんまり関係ないただの旅行記や体験ルポみたいになっていたので、もう読むことはないだろう。

『トコトンやさしい*太陽の本』 山崎耕造

太陽の知識の焼き直し。子供の頃、太陽は最後に赤色巨星となって膨張して地球をのみ込むと教わり、とても怖い気がした記憶があったが、この本だと地球のギリ近くまで膨張するが地球はのみ込まれないらしい。最近変わったのか。それでも地球がアウトなのは変わらないのだが、その前に確実に自分が死ぬことは子供の頃と違って分かっているので、太陽や地球はもはや他人事である。

社長日記,読書

Posted by harukup