JCBポイントアップ祭についてあれこれ

JCBオリジナルシリーズ限定で2023.11.16-2024.3.15の期間、最大+20倍のポイントアップキャンペーンが行われている。 JCBポイントアップ祭

最大プラス20倍とあるが、それはザ・クラスのみの限られたグレードのみで、通常はゴールドの+15倍、一般の+8倍辺りであろう。

肝なのは、付与上限が月ごとに500ポイントまで、とあることだ。

JCBのOkiDokiポイントは1000円ごとの利用で1ポイント付与が基本である。これが例えば今回のCPでセブンイレブンを利用した場合は、ゴールドカードで+18倍なので、これを上限の500ポイントをこれで割ると、約27.7となる。つまり、2万7777円までがひと月にセブンイレブンでJCBゴールドを使って付与されるMAXの金額となる。1000円未満は切り捨てられるので、2万7000円で486ポイントが実質の最大値であろう。このポイントは仮にnanacoに交換したとして、1ポイント=4.5nanacoなので、486×4.5で2187円となる。還元率としては8.1%、2万8000円でMAX500ポイントのバックだと8.04%となる。一般カードの場合は+11倍還元なので、4万5000円が必要となり、還元率は約5%となる。18%でも11%でもなく、8%と5%である。nanaco以外にポイントを利用した場合はもっと実質還元率は下がる。

三井住友カードで、対象店舗で最大7%ポイントアップCPがあるが、似たり寄ったりといったところか。

ともあれ月ごとに付与上限が500ポイントと決まっているので、ポイ活目的では使いすぎると本末転倒になるので要注意だ。そもそもJCBオリジナルはポイント還元率が低いのでなおさらである。

ところで、この手のキャンペーンやクーポンでよくある「最大○倍、○%付与・高還元! (小さく)ただし○円まで」といった、利用額全額が高率リターンの対象と見せて、実はしょぼい上限のリターンの表記方法は実際問題、合法なのだろうか。主宰側は明らかに錯誤を狙って、付与上限以上の散財を願っているであろう。

 こういうのも、明らかに「100(百)%」の錯誤を狙ってるように見える。

いずれ問題になるであろう。またこういった錯誤を狙った手法は、たとえ合法であれ、日本がどんどん駄目になってる、せこく矮小な手法の象徴のように思えてならない。