無断で自分のサイトにリンクを張られたときの対処方法

先日、既存のウェブサイトの更新について新規問い合わせをいただき、社長さんとお会いしました。その際、「うちのホームページに知らない会社が勝手にリンクを張っている。失礼だ。どうしたらいいだろう」という話をされました。当方のアドバイスは「リンクを張っているサイト(会社)を見ていないので断言はできませんが、基本的にはむしろよいことなので、放っておけばいいですよ」でした。

自分のサイトへのリンクは歓迎すべきこと

その社長さんの会社は、要するに「自然な被リンク」を受けたということです。SEO的には自然な被リンクほど、のどから手が出るものはありません。それが同業に類するサイトからの被リンクなら最高でしょう。また、検索順位云々を抜きにしても、そのサイト経由で自社のサイトを見に来てくれる可能性がそれまでのゼロ%から1%以上に変わったわけです。

その昔、ウェブサイト同士がリンクする場合、「リンクフリーですが、リンクをしたらご一報ください」と、リンク報告をするのがマナーのように言われていました(トップページへのリンクしか受けつけない、などの条件指定もありましたね)。その理由はいろいろありましたが、ここまでブログなどで爆発的にウェブページが増えた現在、そういった「リンクへの条件」指定はナンセンスと言えます。

確かに自分の知らないところで自分に関することをこそこそやられるとあんまり感じのよいものではないでしょう。現実世界ではその感覚はあると思います。特に年配の方は無礼だと感じるかもしれません。しかしウェブ上では当たり前になっているので、無断リンクを張られてもそういうものだと思うべきです。社長さんには「無料で御社(サイト)の宣伝をしてくれているんですよ」と簡潔にメリットを説明しました。

被リンクを受けた際の注意点

いいことづくめの被リンクですが、手放しに放置してよいわけではないです。必ず被リンク元のサイトを確認しましょう。被リンク元のページにあなたのサイトの紹介文などがあり、それが誹謗中傷や事実と反することが書かれていたら、そのページを見た人はあなたのサイト(会社)に悪印象を持ってしまいます。そういう場合はリンクの削除及び掲載内容の削除を被リンク元ページ管理者へ要請すべきです。また、誹謗中傷等がなくても、そのサイト自体が反社会的であったり、明らかにあなたのサイトのイメージや業種と異なる場合もデメリットとなりそうなので、削除要請をするべきでしょう。

相互リンク目的の被リンクに対して

自発的にリンクを張ってくれた場合、多くはその後に「相互リンク」の申し込みを受けます。被リンクと異なり、発リンクは逆にあなたのサイトの価値を下げる可能性を秘めているので、簡単に相互リンクの受託をすべきではありません。被リンク元からのあなたのサイトへのアクセス流入数などをしばらくチェックし、価値がありそうなら相互リンクしても問題はないでしょう。

企業サイトの場合は難しいですね。相互リンク自体がそもそも余りないのが普通です。かといって無視するのも企業としては気が引けます。相互リンクをする気がなければ、やんわりと「取引関係以外のリンクは行っていない」旨などを返信すればよいと思われます。相互リンクを断るデメリットは、多分相手も相互リンクが無理だとわかったらあなたのサイトへの発リンクを外すであろうということだけです。元の被リンクもない状態に戻るだけなので、損も得もありません。

リンクに対する結論

被リンクは自分へのメリット、発リンクは相手へのメリットととらえておくとすっきりします。

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