ScanSnapS1500スキャナーの溶けたシリコン給排紙ローラーをチューブ交換で直す

2024年4月23日

富士通のドキュメントスキャナー、 ScanSnapS1500のスライム化したフィードローラー&排出ローラーを交換。

  1. マスキングテープ等で読み取りガラス面を念のため保護する。しなくてもよい。
  2. 元の「スライム」をカッターで縦に切り込み、ニッパー、ペンチ、ピンセット等で引っ張り、少しずつちぎり取る。引っ張って隙間に無水エタノールをウエス等で塗り込みながら行うと、うまくいくと軸からきれいに剥がれる。
  3. シリコンチューブを20mm(フィードローラー)×2、25mm(排出ローラー)×2に適当にカットし、それぞれ縦に真っすぐ切り込みを入れる。ロープ切断用はさみを使用。
  4. 切り込みを開いてそれぞれの軸にはめ込む。終わり。

材料・費用

  • シリコンチューブ(通販):タイガースポリマー シリコンチューブ カット品 6mm×12mmを1m。990円だったがポイント等で0円。
  • マスキングテープ:あるものを使用。0円。※慎重に行えば特になくてもよい。あるいはカバーできて鏡面が汚れない代替物でよい。
  • カッター類等:あるものを使用。0円。
  • 無水エタノール:あるものを使用。0円。※特になくても固形が剥がれればよい。

修理の動機

シリコン加水分解でローラーがベタつき、スキャン紙がくっついてまともに給紙・排紙されず、スキャニングが厳しくなる。不快な異音も鳴る(内部に余計な負荷がかかる)。ピックローラ使用回数及びパッド使用回数は、本体使用年数(13年)の割にそこまで多くもなく、スキャン機能自体に問題はなく、またそもそももうスキャナー自体めったに使用しないので、なるべくなら新規にスキャナーを購入したくないため、修理に踏み切る。

ローラーシリコン除去&取り付けは、本体の分解をせずに行う。軸が回転しない(しづらい)ため、電源を適宜入れて回転させつつやるとよりシリコン残骸が取りやすいかもしれないが、多少ベタつきが残っていても、どうせ上に新しいローラー(シリコンチューブ)をその上にかぶせるので、固形物がほぼ取り除ければそれでよい。むしろベタつきがあるほうが交換材の接着剤代わりになる?

ちなみにローラーのない状態だとどうなのか?を試すが、摩擦が少ないせいで空回りし、最後まで排紙されず、紙詰まりする。やはりローラーは必要。だてではなかった。だが上記シリコンチューブと同程度の太さと摩擦力になる何らかの素材が巻ければ、必ずしもローラー素材はシリコンチューブである必要はないかもしれない。

※動画の音がひどいのは編集時に何らかのミスがあっただけで、実際は買った当初の元通りの音です。