【ラジオ文字起こし】生島ヒロシのおはよう一直線うるおい生活講座(2012年4月11日・高橋恵サニーサイドアップ創業者)

○生島 きょうは『幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ』という本をPHP研究所から発売されている、「仕切り上手、一生懸命で悩まない、場が楽しくなる。無縁社会、孤独死なんて関係ない! サニーサイドアップの産みの親が明かす人生をいきいきと過ごすコツ」ということで、きょうはこの本をお書きになりました、高橋恵さんにお話をお伺いしましょう。高橋さん。
○高橋恵 はい。おはようございます。
○生島 どうぞよろしくお願いいたします。
○高橋恵 はい。
○生島 お嬢さんには随分お世話になっていますが。
○高橋恵 いつもこちらこそお世話になっているそうで。
○生島 サニーサイドアップというPR会社は、上場まで果たして、今は中田ヒデ君とかをマネジメントされていらっしゃいますけど、そんな成功の秘訣の一つに、「おせっかい」があったということで。
○高橋恵 そうですね。
○生島 まずは相手のために何とかしなきゃっていう気持ちが大切ですよとこの本の中でも書いてますね、高橋さん。
○高橋恵 そうですね。実際には娘が会社を大きくしたもので、私自身は本当に創業のころの、もうささやかな小さな出来事しかございませんが、いつも相手のために何とかしなくちゃという気持ちが大切だということで、私はいつも仕事をしておりました。仕事を下さい下さいという、そういう自分の気持ちだけ先走っていても仕事はやってこない、その逆で、困っている人のために役立つことをしたいという気持ちと行動が優先すれば、必ずチャンスはやってくるのではないかなと、そういう気持ちで頑張っていたんです。
○生島 この本の中で、ある会社の社長さんのところに営業に行ったら、社長さんが指先をけがしていらっしゃったと。
○高橋恵 そうそうそう。
○生島 それが気になっちゃったと。
○高橋恵 ええ。そうなんですね。いろいろと仕事の話をしたのですが、やはり会社の実績を見せなさいとおっしゃるんですね。でもその会社の実績は創業期で、まだないわけです。そういう本当に仕事がなくて困っているときに、いろいろとお話ししていましたら、社長さんが指を切られて。そのまま別れたのですが、その痛々しい姿が私は気になりまして、薬局に走っていき、包帯や消毒液を買って、戻ってお届けしたんですね。そのときは仕事はもらえませんでしたけれど、私の「おせっかい」を覚えてもらっていたようで、半年後にその社長からコマーシャルの仕事をお願いされたんです。
○生島 でもその半年後には当然、高橋さんはそのことを覚えていらっしゃらなかったわけでしょ。
○高橋恵 もう忘れてたんですよ。そんなことは。半年前に自分がやったことをすっかり忘れていたのですが、人の心に残ることは時間がたっても消えない、その社長さんには消えていなかったのかなということに気づかされました。
○生島 高橋さんは、見返りは求めないということが大切ですと。
○高橋恵 そうなんですよ。確かに実績がまだないうちは無理だ、それはそうだと思って、全然見返りは考えていなかったのですが、突然お電話をいただいたときに、私の小さなおせっかいがチャンスを与えてくださったんだなということを感じたんです。
○生島 高橋さんは、おせっかいは人と人との縁をつくるとおっしゃっています。僕は本で驚いたんですけど、移動時間中も、例えば電車で隣に座っている人に必ず話しかけるという。
○高橋恵 ええ(笑)。自分が仕事を一生懸命やっているときに、隣で営業マンの人が手帳や書類を広げていらっしゃると、この方はどういうお仕事をやっていらっしゃるのかなと、やっぱりつい、気になるんですね。同じ営業職をしていますと、お互いの立場で心も通じるようですね。やっぱり、仕事を楽しんでやっているときは、隣に座っていらしてる方に、ついお声をかけてしまうこともありました。
○生島 つまり、出会いの場は至るところにあるわけですよね。
○高橋恵 そうなんです。人の出会いは、その後に無限の可能性が秘められているのですね。いつでも、自分で楽しみながら出会いの場をつくり出してきたのが最初の創業のころでした。(※ハルクアップ注:リタイアした今でも、食堂でもスーパーでも喫茶店でもゲームセンターでも外国でもどこでも知らない人に話しかけています)
○生島 でも40歳で離婚されて、女手一つでお子さん2人を育てていかなきゃいけない、その長女の悦子さんが、高校のときに一緒に会社をつくって、それが結局上場までに至るわけですけれども、そんな中で、僕が本で印象に残ったエピソードが、例えば車を駐車するときに、その駐車している間に、ご自分の名刺をワイパーのところに挟んでおく。
○高橋恵 そうです。名刺やスポンサーのチラシとかを挟んでおくと、随分それで仕事が決まったこともあるんですよ。
○生島 へえっ!
○高橋恵 だから、すべて何でもチャンスがあったら即行動、思ったら即やるということ、それが私の今まで生きてきた、そういうやり方で頑張ってきたからここまで来られたと思っています。もちろん会社を大きくしたのは、娘や娘の高校時代の友人、会社のスタッフの人たちで、ここまで大きくしてくれたことに感謝しています。
○生島 でも、やっぱり育ち盛りのお嬢さんからは、「もうやめてお母さん、こんなおせっかいは。迷惑がられるでしょ」なんて言われたことはありませんか。
○高橋恵 もちろんありますよ(笑)。それでも何とか、親子で頑張ってきて、一生懸命前向きに頑張ってきたことで、結果的にいいチャンスにめぐり会えたのではないかなと思うんです。
○生島 とにかく迷惑がられても悩まない、と。
○高橋恵 そうですね。
○生島 おせっかいは悩まない、へこまないということが大切なんですね。
○高橋恵 そうですね。とにかく、前しか向かないようにしてるんですね。開き直るわけではないのですけれども、自分でもちろん相手に迷惑をかけるつもりもない、でも迷惑をかけてしまった、気に入ってもらえなかったと、くよくよ考えないんです。そういうふうに、前しか向かないことをずうっと守ってきたと思います。
○生島 僕も失敗話は多いのですけど、高橋さんもこの本によると失敗話が多くて、お友達のお母様のお墓参りに5時間かけて行って、一生懸命お墓の掃除をして、小さいときにお世話になりましたありがとうと涙をぬぐいながらお線香を上げてたら、一文字違いの知らない人の墓だった(笑)。
○高橋恵 そういうこともやってしまいます(笑)。こないだ、10年ぶりにまたお墓に行ってきまして、そこのお墓もまたきれいにしてきてあげました。
○生島 あはははははは(笑)。ホームパーティーもよくおやりになっていらっしゃるんですか。
○高橋恵 はい。やります。もう、入り切れなくなっちゃうんですけれど。
○生島 高橋さんは、今はメールとかがありますけど、お手紙をちゃんと書くといいですよとおっしゃっていますね。手紙の書き方のイロハが書いてあって、文章の作り方のコツ・あいうえお、と本に書いてありますね。
○高橋恵 「あいうえお」でも「おせっかい」でも何でもいいんですよ。「お」がつくフレーズは、と相手のことを考えながら書くんです。
○生島 いろんな失敗もあったのでしょうけど、常にめげない。結構めげやすい人が多いじゃないですか。
○高橋恵 とにかく悩みの80%はどうでもいいことで悩んでいるので、とにかく大したことないと思うこと。飛行機に乗って飛行機が落ちるんじゃないかなと思うよりも、落ちるものは落ちるでしょうけど、そういうことで悩むと余計に心配事がいっぱいになるんですよね。
○生島 ですよね。でも高橋さんのようなパワーが、今の時代は必要じゃないでしょうかね。
○高橋恵 すべて私のおせっかいは相手のためを思っての行動だったと思うんです。でもおせっかいをして、ほかの人よりも私自身の人生が数倍、私自身が楽しく過ごせましたので、おせっかいに感謝しています。おせっかいは本当にいいことなんですよ。ぱっと思ったことは行動にしてあげると、相互にプラスになったとき、相手の笑顔が私のほうに返ってくるんですね。
○生島 最後に「おせっかいやき」の高橋さんから、リスナーに一言アドバイスをお願いします。
○高橋恵 へこたれない、悩まない、何でも一生懸命やる、この「おせっかい」が広がれば、無縁社会や孤独死だってなくなると思います。人生を生き生きと過ごすためにも、「おせっかい」は欠かせないのではないでしょうか。
○生島 ありがとうございました(笑)。
○高橋恵 はい。失礼します。
○生島 けさは『幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ』という本をお書きになりました、高橋恵さんにご登場いただきました。PHP研究所から発売されていますので、興味のある方はご一読いただければと思います。
○男性 5時55分になりました。

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→ 放送後記(生島ヒロシのおはよう定食・おはよう一直線 )