au携帯の無料通話プラン開始に伴う新ビジネスマナーの考察

au同士も無料通話サービスを開始

(※サービスの詳細はauサイト該当ページにてご確認ください)

 au携帯電話がau携帯電話同士の1時~21時の国内通話料を無料とするプランを2011年9月28日からスタートした。該当ページをざっと確認すると、

  • 「シンプルコース」で携帯電話をご購入の方。
  • 「フルサポートコース」でフルサポート契約期間終了かフルサポート解除料精算済みの方。

のユーザーが利用可能なようだ。

  「プランZシンプル」なのか「ともコミ」なのか、正式な名称は該当ページを見てもよくわからないが、基本的にはソフトバンクの「ホワイトプラン」と同じと考えてよいと思われる。

 今までは、いわゆる携帯電話の同キャリア同士の不特定通話料無料サービスはソフトバンクホワイトプランとPHSのウィルコム「だれとでも定額」だけだったと思われるが、このたびのauの無料通話サービス開始に伴い、同様の無料通話サービスがないキャリアはドコモだけになったはずである。

 ここで思うことは、これからは名刺やメールの署名などに自身の携帯電話番号を記載する場合、そのキャリアを載せることも一つのスタンダードとなるかもしれないということである。

 通常、電話をかける場合、その通話料金は受け手の回線・キャリアによって決まる。固定電話への発信なら幾ら、携帯電話への発信なら幾らという感じ。それがさらに細分化され、発信側プラス受信側の回線・キャリアによって、通話料金がかかるあるいはゼロになるという時代になってきた感が強まっている。

 今までは発信対象電話番号の先頭数けたの数字から、相手の電話の種類がわかり、つまり固定電話(市外か否か)か携帯電話かPHSかフリーダイヤルかIP電話かが事前にわかり、この違いがすなわち国内の電話発信通話料金が左右されてきた。ここで先般のソフトバンクのホワイトプランの出現により、仮に相手が携帯電話だとわかっても、それがソフトバンク携帯か否かにより、発信者側の通話料金は異なっていた。

 しかし携帯電話の番号は「090」「080」で始まるということだけしかわからず、キャリアまではわからない。今後も恐らく、キャリア別に携帯電話の番号が異なるようにはならないであろうから、かけてくるであろう相手の利便性、特にビジネスで利用する場合は、それを考え、自身の携帯電話番号を知らせる際に、キャリアを一添えすることが気遣いとなると思われる。

 将来的に、ドコモも同様の無料通話サービスが始まったとしたら、携帯電話を皆それぞれ3キャリアを持ち、相手によって使い分ける時代が来るのかもしれない。3台を持っても、例えば基本料金だけで済んだ場合、月に合計約3000円で済むとすれば、大勢はそちらに傾く可能性はあるであろう。